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ましろ第38話

翌日、私ははっと目を覚ました。周りを見回すと、ほとんどの人がまだ眠ったままだった。
私は制服に腕を通し、炊き出しの準備に出た。


「おはよう、絵里奈ちゃん。」


村上さんが声をかけてきた。


「今日は北原の始業式だっけ。」


「はい。」

「もう3年生だよね。いつも消灯ギリギリまで勉強しててえらいね。」

「一応看護学校に行きたいですし。」


「そう。頑張れ!」

私は腕まくりをして、野菜を切り出した。その日の朝食のメニューは野菜スープらしい。鼻歌でK-POPを口ずさみながら、玉ねぎを刻んだ。


約1時間後に朝食が完成した。たくさんの避難民が列をなし、順番にスープとパンを受け取って避難所に戻った。
 炊き出し部隊が朝食をとったのは、その40分くらい後だった。一口ずつ口に入れた。温かさと程よい塩気を感じた。自分も手伝って作ったスープにすっかり酔いしれてしまった。
食べ終わり、流しで皿を洗おうとすると、鈴木さんが私を制した。

「絵里奈ちゃん、今日は始業式だから後片付けは良いよ。早く準備したら。」

ケータイで確認すると、もう出発の時間だった。私は鈴木さんに礼を言い、かばんを取りに行ってから急いで坂を駆け下りた。


サイドトーク:今日は大学で七夕祭ですが、お医者さんに安静にしろと言われたので直帰です。


最近パニック発作が出ます。なんでかな?

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