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ましろ第37話

 その夜はなかなか寝付けなかった。母の言っていたことが繰り返し繰り返し蘇ってきた。うちは看護学校は無理だとか、もし看護学校に行けるとしても、看護大学の方がいいとか。それでも、やはり市内の看護学校に行きたい。

――看護学校受験は止めて、就職した方がいいのかな……。

どこからか私に問いかけてくる声がした。


――君は本当に人の役に立ちたいんだよね?


声が頭の中で反響する。

――私は人の役に立ちたい。子どもたちの相手や炊き出しをしていて本当にそう思った。
強く心に念じた。

――役に立つと感じるまで長いが……。それでも看護師になりたいのか?

頭の中でまた声がした。面倒な問答が嫌になってきた。救援物資でもらった布団を被って寝た。


サイドトーク:明日は医大に行きます。どんな先生に会えるか楽しみです

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